教えて 眩しい記憶の消し方を

日常には何にも無い。
無は在る。
今日も虚無る。
重症な無駄と重厚な無知もあり無駄のある無知に囚われていた午後もある。

憂鬱な雨が降っている。
すべての雨が憂鬱かは知らないけど今日は憂鬱。
でも憂鬱になりたかった私の憂鬱には打って付けの憂鬱な雨。
春なんか殺してしまえ。

書きたいことや言いたいことがあるとして、でもそれが他人に対してかどうかはまた別の話である。
書きたいことや言いたいことがあったとしても人に言いたく無い人と話したく無いことの方が多い。
サブスク感覚で孤独や悲しさや寂しさもシェアできると思ったら大間違いなんだけどそう出来る/そうしたいと思い込んでる人は意外と多い。
シンパシーもエンパシーも嫌い。
テレパシーならまだいい。

他人にとっては知らないけど虚構しか呟かないアカウントとアーティストや作品名すら明記しない言葉を必要としない写真だけ貼るアカウントは私にとって本当に助かっているし、とても良いものだと思っている。

不健全な私たちの不完全な日常と不完全な僕らの不健全な感情を持て余して弄んで死なせてしまわないようにせめて慎重に息をしようね。

 

[音楽]『COMPACT DISCゴールデンボンバー

思いがけず良かった。ある時期から何かちょっと違うんだよなと思わされるような活動や曲が目立っていたのと自分がもう以前のような熱量を持って必要としていない気分が合わさって、もしかしたらもう聞くこともなくなるしもう聞けないかもなと思っていて、これで最後みたいな気持ちで聴いたけど本当に思いがけず良かった。相変わらずネタ曲は気分的に余りピンときてないけどアルバム中盤以降は素晴らしくて最近はずっと聴いてる。アルバム中盤以降のみずっと通しで聴いてるという不可思議な半覚醒エンリピの毎日。中途半端な私には正にぴったりな聴き方と作品。なので大手を振るって傑作アルバムだよとは言わないけど、これからも生活に寄り添って感情を切り取って事あるごとに元恋人を思い出すようなモブ式エモーショナルな感性でいつだって何度でも心の引き出しから取り出して思い出の歌として聴いて刻んでいくのでしょう。やっぱり好きだよ、金爆。

 

[漫画]『鴨乃橋ロンの禁断推理』9巻 天野明

なんと既刊に追いついてしまった。自分でもびっくり。前巻がめちゃくちゃ私好みだったけど今巻は割としっかりしてるから普通。M家絡みの話で本筋をちゃんと追うエピソードの序章。普通といってもミステリーとしてはちゃんと面白いよ。私がミステリーにはラスボスとか縦軸的な本筋エピソードって要らないと思ってるだけで、それは私のミステリーに対する好みの話でしかないので。それに連載漫画に本筋は必要だものね、読み切りでもあるまいし。

 

[漫画]『ザ・ファブル The second contact』6巻 南勝久

ユーカリが大変なことに。一瞬アザミも大変というか変態なことに(なりかける)。帯文にもあるけど「俺にまったく悪気はないが、おまえは後悔する事になるーー。」は確かに名言だと思う。カッコいい。