美しい結末なんて嘘ばかり

あなた真似して纏わり付いて歪んでった。
揺るぎ無いって思ってたこと裏切って。

ブログを書こうと思ったのが午後、今は夜。
空白で埋める時間、余白的な憐憫、あわよくば泡となる空欄を埋めよ。
産めよ、殖やせよ、不幸なるかな。

ちょっと前にスレッズというものに登録した。
殆ど使っていない。
おすすめなんかを見てて思ったのはインスタはインスタの振る舞いをするってこと。
写真投稿を言葉に置き換えたような薄気味の悪い言葉空間が広がっていた。
ツイッター以上に三割り増しの見栄えのいい言葉が溢れているように感じた。
要は言葉の映えだ。
言映え。
ツイッターにはツイッターの言葉が溢れ、インスタにはインスタの言葉が溢れる。
そのSNSにはそのSNSに相応しい立ち居振る舞いの言葉が誕生する。
XではXの言葉が生まれるのか楽しみではあるけど基本フォーマットがツイッターと変わらないので言葉の立ち居振る舞いも更新はされないだろうなとも思う。
つまらない。

何となくブログを書いてる気がしてたけど八月になって1日も書いてなかったことに愕然とする。
そうやって日々は過ぎる。
縋るものなどない。

嘘ばかり言っていたい。
美しくなるまで。

 

[本]『こんにちは』谷川俊太郎

こんにちは

こんにちは

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特別なことも特別な言葉も何もないのにそれがとても特別だった。好きなものを食べるのと美味しいものを食べるのとでは違う。好きなものを食べることの贅沢に似てる。今日は特別な日だから奮発して美味しいものを食べようという贅沢も贅沢として良いけど、今日は特別何もない日だったけど好きなものを食べようという贅沢には敵わない。少なくとも私の中では。そういう特別じゃないことの特別じゃない好きな言葉がたくさん味わえる贅沢。私的じゃない詩なんて存在しないけどでももっと詩とエッセイの間みたいな生活感のある言葉だと思う。軽やかさがあって良い。谷川俊太郎が撮った写真も谷川俊太郎を撮った写真も良かったし、俳句も読めるし、紙選びから造本まで大島依提亜の装幀がとても良い。

 

[本]『詩 303P』内田麟太郎

どう言えば上手く伝わるだろう。教科書的というと違うのだけれど教科書で読んだことがあると思えるようなまるくやわらかい人懐っこい懐かしさのある言葉たち。ノスタルジーではあるのだけれどヴァーチャルノスタルジーというかどこか別の星とか或は何処か別の次元や世界線の私が体験したかも知れないそういう手触りの郷愁が立ち込めてる不思議な詩集。絵柄が合ってるのかはちょっと判別し兼ねるけど寄藤文平(文平銀座)による装丁はとても好き。