あなたの声はきっと誰の心にも届かないさ

年末らしく年末の準備をしている。

ずっと何か気掛かりな事があって、でも、その気掛かりな事がずっと分からなくて気持ちが悪い。

図書カードの期限が切れてるから図書館に行かないといけないのだけれど図書館に行ってる余裕がない。

 

[本]『その意図は見えなくて』藤つかさ

アマゾンの評価が軒並み高いんだけどその高い理由がサクラなんじゃないかと思わせるレベルで普通でしかなかった。見せないからこそ印象に残るものや見えないからこそ盛り上がるものもこの世にはあるけどこの作品の場合は主人公の友達をしっかり描かないことには割と成立しない機微と葛藤で成り立ってるのにそれを空洞にしてるせいで何を諦め何に期待してるのか、それこそ題名のように意図が見えない。しかも大人も子供も子供じみて性格が悪いのにオトナなふりをしてるから全部のことが本当に他人事すぎて「知らんがな」としか思えなかった。探偵(役)を貶めることがミステリー的な事から外れてて面白いって思ってんなら悪辣を履き違えるなって思うし、これは殆ど八つ当たりに近い感覚なのかも知れないけど私は湊かなえを面白いと思ったことがないから、「ああ、まあ、なんかそうね。湊かなえが褒めそうね。」と悪い意味で腑に落ちた。イヤさの方向性が徹底的に決定的に合わないのだ。ただ単純に、ただ単純に、ただそれだけのこと。