白い部屋に住んでいたから いつからか夢を忘れていった

書くことがない。
いや、もしかしたら書くことはあるのかも知れない。
でも、それが書きたいことかは分からない。

分からないのものを分からないままにするのも悪くはない。

基本的に掃除が好きなので年末だからと言って大掃除しなきゃならないほど汚れてる場所もない。
私はクリスマスとか大晦日が大好きだけど12月もいつもと変わらず通常運転です。

ライトに述べる。

 

[本]『みるならなるみ/シラナイカナコ』泉サリ

うーん、悪い意味の方で漫画みたい。年齢のことを言いたくはないけど17歳というのを鑑みるとたぶん読み易いし端正な文章だとは思う。思うけど、けど……。私の感覚だから私以外には通用しないけど私はこう言うのを太田出版の漫画或いはコミティアで売られてる売れたいエモーション全ベットの同人誌って揶揄する感覚で言うことがあるんだけど、まさにその感じ。太田出版の漫画を揶揄したり売れたいエモーションの同人誌をバカにしてるわけではないのでその辺は勘違いして欲しくないんだけど読後感や気分的な話(多少はテーマ性も含むかな)。それでバンド、SNS新興宗教、承認欲求なんて薄汚れた大人でもテーマにできる手垢まみれの題材を特に17歳という年齢だから切り取れる感性や切り口で切り取ったり味付けしたりしてる感じでもなく本当に薄汚れた大人が手垢まみれにするやり方だったのが残念に思う。全く理解できない感性で全く理解できない衝動で薄汚れた大人なんかに目もくれず置き去りにして駆け抜けて欲しかった。大人になんか届かなくていい、狭い世界のアイデンティティで構わないから17歳を見せつけて欲しかった。それはたぶん無い物ねだりではないはずだ。この年齢、この瞬間にしかないものって確実に存在するから。まあでも私には見る目がないからあっという間に綿矢りさのような怪物になる可能性もあるとは思う、本人がそれを目指してるかは知らんけど。

 

[本]『心が折れた夜のプレイリスト』竹宮ゆゆこ

こういうのをエモいっていうのだろうか。私はもうラノベが読めないのかも知れない。恋愛の代わりにモラトリアムそのものを対象にしたモラトリアム攻略シミュレーションゲームみたいな感じ。それで本筋に関わらない軽口のテキスト部分だけを抜き出したような感触でずっと続いていくけどそれが本筋というのに付いていけなかった。書き割りの世界の行き止まりを合わせ鏡で無限に水増ししたような世界は空疎で薄気味悪いだけで楽しくない。少なくとも私には。だって書き割りの世界の行き止まりを合わせ鏡で無限に水増ししても結局のところ行き止まりは行き止まりでしかないのだから。物語内では一応の攻略は見せるけど人生の攻略サイトなんてないのだよ。