やり直せるカラクリを解いてくれよ

めっきり寒くなりましたね。
今日は気温が朝から段々と下がってく一方だそうです。

私はカレーパンが割と好きでカレーパンに美味しくないものなんてないと思っているのですけれども偶に美味しくないカレーパンに出会ったりすると忽ち悲しくなってしまう。
他人からしたらたかがカレーパンと思われるかも知れないけど私はそういう大袈裟じゃない悲しみが一日中ずっと尾を引いたり、世界がそんな悲しみに覆われてしまうような毎日を過ごしています。

いつの間にか紅茶よりコーヒー(しかもブラック)ばかり飲むようになった。
そういうことなのです。
詰まるところ変化というのは。
好き嫌いの話ではないのです。

もう十月で来月は十一月で再来月は十二月。
何を当たり前のことをと思われるかも知れないけどそういう当たり前のことを積み上げて今年が終わっていきます。
当たり前や普通が分からないけど、それでも自分が定義する当たり前だと思うこと、普通だと感じることを当たり前に普通にやれるようになりたい。


[本]『ウィンストン・フラッグの幽霊』アメリア・レイノルズ・ロング

ハロウィンパーティーに幽霊騒ぎに館と期待した感じとは全然違いました。悪い意味じゃなくて普通というかめちゃくちゃオーソドックスなミステリー。しかもシリーズ物の二作目だった。新しい作品だと思って読んでいたので時代設定以上に自分の中で齟齬があるなと思っていたけど1940年代の作品だったのでこの当たり障りない感じのオーソドックスなミステリーなのも納得です。幽霊というか死体消失(&入れ替え)トリックとか遺産相続とかメロドラマちっくな愛憎劇とか、でも昨今の大袈裟な世界観とか異常心理とかが全くない本当に手軽に気軽に読める小品といった趣。謎解きより犯人の異常な動機とかが大好物の私には物足りない部分もあるけど決して詰まらない作品ではないです。ただ後書きにカーとかポール・アリテの名前を挙げてたけどそういう類の怪奇趣味の作品ではないと思いました。