世界の端と端を結んで

私の青い薔薇はどうなってしまったのでしょうね。
光ることもなく打ち捨てられてしまったのでしょうか。

音信不通。
行方不明。

私の場合は世界の恥と恥を結んでる。

年内中には何かしら創りたいな。

 

[漫画]『ザ・ファブル The second contact』5巻 南勝久

きな臭さが増してるけど相変わらず脱力するとこは脱力してる。このシリーズになってからのミサキちゃんの達観ぶりは貫禄すら感じる。

 

[本]『川崎怪談』黒史郎

「クソつまんなかった」の一言で片付けてしまいたいくらいクソつまんなかったけど、それは自分の怪談に対するスタンスや好みの問題であり黒史郎の名誉を傷付けない為にもさすがに一言で片付けるのはやめる。私は実話怪談も都市伝説も民俗学も好きだけど、それらの好きさや恐怖や興味のベクトルはそれぞれ違って、確かに重なる部分もあるにはあるけどそれは結果的に被ってる部分があった程度のものなのでやはり全てはそれぞれで楽しみ方が違う。けど、本書は割とそこを繋げてしまってる部分が大きくて、私には実話に実話さがなくなるよりよっぽど楽しめないものになってる。怪談を集めていたら川崎に纏わる怪談が多くて、しかもそれは川崎にしかない独自性を持っているとかならまだしも昔の新聞や雑誌記事を読んだり土地や何やらの曰く因縁の資料に目を通すことで如実に自分の中で関連付けて「こう思う」、「こうだったんじゃないか」、「と考える」みたいなものを延々と読まされてるのは気心の知れない人の突拍子もなく信憑性のない陰謀論を聞かされてるようなもので、それこそ見た夢の話をされてるのと私には違いがない。寧ろ私は夢が好きなので夢の話の方がよっぽど楽しいと思えてしまう。そのくらい興味が湧かなかった。でも、感想を見て回ると評価が高いのでこれは本当に単純に自分の実話怪談に対するスタンスの問題と(自称)実話怪談好きとの齟齬なんだと思う。評価が高いということは民主的に怪談に求められてるものとはそういうものなのだということなのだから。本書の中で唯一ちょっと良いかもと思った怪談が最悪のお話「猫もんじゃ」だけだったんだけどそれも平山夢明のゲスト寄稿だったので本当に、ね、なんかね。